保育士試験

【絵心ゼロ】独学で保育士試験の造形を48日で合格した練習方法!

みなさんこんにちは、絵を書くのがあんまり得意じゃない、保育士ぽとす(@potosu_hoiku)です。

 

私は保育士として働いているのですが、保育系の専門学校や大学を出ているわけではありません。

 

保育とは全く別の分野の大学を卒業し、こどもに携わる仕事がしたい! という思いで、独学で保育士試験を受験し、保育士資格を手に入れました。

 

この保育士試験、筆記試験と実技試験があるのですが、実技試験において、私は造形(絵を描く)と言語表現(読み聞かせ)を選択しました。

 

造形試験なんて、絵が得意なの? と思われるかもしれませんが、実は絵を描くことは大の苦手で、この試験を受けるまで、ほとんど絵を描いたことはありませんでした。

 

おまけに、筆記試験を終えた後に造形の練習をしたため、練習に当てられる時間はわずか48日。さらに独学でやろうと思ったこともあり、外部のレッスンを受けたりはしませんでした。

 

こんな状況の私が、どうやって合格を掴み取ることができたのか、その練習方法をすべてお見せしたいと思います。

 

造形試験のテキスト選び

実際に本屋に行き、いろいろなテキストを見ました。

 

そして、私が選んでテキストはこちらになります。

 

(注意 私が実際に購入したのは19年度版です)

 

このテキスト、いいなと思った点は、本当の基礎の基礎からできるという点です。

 

最初のページには、顔の形を描くという基本的なことから始まっています。

引用元:ユーキャンの保育士 実技試験 合格ナビ p64

 

私のように絵の経験がないと、バランスがおかしい、こどもに見えない、といった、基本的なことができていない状態になります。

 

そんな人は、まずはこのようなテキストで、基礎を学ぶことからはじめることをオススメします。

 

とにかく、丸を描くところからひたすら練習しました。

 

多少絵の経験があったり、絵を書くことが得意という人は、いきなり絵を本番と同じように描いてもいいかもしれません。

 

造形試験の道具選び

私が造形で使用した主な道具は以下のようになります。

 

・三菱鉛筆 水彩色鉛筆 24色

・トンボ 色鉛筆 単色 31 ちゃいろ

・三菱鉛筆 消せる色鉛筆 ユニ アーテレーズカラー 375

・シード gフォーカラー

 

 

道具については、いずれ別の記事で詳しく書こうと思いますが、簡単にこの道具を選んだ理由をかいていきたいと思います。

 

三菱鉛筆 水彩色鉛筆 24色

 

発色がきれいで、塗りつぶしがとてもしやすい色鉛筆です。

 

時間との勝負である試験においては、いい色鉛筆を選ぶことは、合格に大きく左右すると感じています。

 

トンボ 色鉛筆 単色 31 ちゃいろ

 

輪郭線を描くために使用しました。

 

黒やこげちゃいろなども試したのですが、最終的にこの色に落ち着きました。

 

先程の色鉛筆ではなく、トンボの色鉛筆にした理由は、ぬりつぶしたときに色が汚くならず芯がわりと硬いため、輪郭線を描くのに適していると感じたからです、

 

三菱鉛筆 消せる色鉛筆 ユニ アーテレーズカラー 375

下書きを描くのに使用しました。

 

最初は鉛筆で下書きを描いていたのですが、鉛筆だとぬりつぶしたときに汚くなり、さらに、よく消しゴムで消さなければならないなど、面倒くさかったためこの消せる色鉛筆を購入しました。

 

この色は、塗りつぶしたときにあまり目立たないため、下書き線を消す手間がないのも利点の一つです。

 

 

シード Gフォーカラー

色鉛筆で描いたものを消したいな、と思ったのでこの消しゴムをしようしました。

 

結構消えやすいのと、消すカスが出づらいので、重宝していました。

 

本番まで48日間の練習方法

  • STEP1
    1~2日目
    顔の基礎練習
  • STEP2
    3~8日目
    全身の基礎練習
  • STEP3
    9~14日目
    様々なシチュエーションの練習
  • STEP4
    15~19日目
    人物と道具を合わせて描いてみる
  • STEP5
    20~26日目
    背景の練習
  • STEP6
    27~34日目
    解答例を模写練習
  • STEP7
    35~48日目
    過去問をひたすら描く

練習1日目 (本番48日前)基礎を知る

とにかく最初は、基本的な顔がかけるように練習しました。

こどもの顔は、円で目元は中央よりも下、大人の顔は、楕円で目元は中央など、基本的なことをとにかく描いて練習しました。

 

ぽとす
ぽとす
円を描くことがむずかしく、初めて描いたときはおまんじゅうのような顔になってしまいました 笑

 

練習2日目 こどもの顔を描いてみる

 

それが慣れてきたら、髪型を書き始めました。

髪型を描くことで、ぐっとこどもの顔らしくなりましたね。

 

髪の毛をかくときは、とにかくテキストのお手本を見て、同じように書き始めるところからはじめました。

 

さて、髪の毛がかけるようになってきたところで、顔の向きにチャレンジしています。このとき、十字線を書き、向きの感覚を掴むところからはじめました。

 

私は絵をほとんど習っていなかったので、この十字線をかくというテクニックを知ったときは、本当に便利だなと感動しました 笑

 

ぽとす
ぽとす
この十字線を描くテクニックは、本番でも使いました!

 

練習3~8日目(本番1ヶ月半前) 全身を描いてみる

 

顔を書きまくったところで、いよいよ全身です。

 

立ち姿から始めて、徐々に動きをつけた絵を書き始めました。

こどもは3.5等身、大人は5等身と、等身を意識して描き始めました。

 

また、動きをつける際に、棒人間を描き、そこから動きを描いていくというテクニックを知り、どんどんこのテクニックを使っています。

練習9~14日目 様々なシチュエーションを描いてみる

 

動きのある人物をかきまくっています。

こどもの種類も、少しずつ多くなり、髪型のかき分けなどもするようになりました。

 

また、、保育者がこどもを抱きかかえる、こども同士で遊ぶなど、シチュエーションも意識して描き始めました。

私は基礎力がないため、どんな練習をするときも、最初は、基本のこどもと大人を描いてから開始していました。

 

練習15~19日目 人物と道具を合わせて描いてみる

 

人物を書くと同時に、楽器、本、食事など、シチュエーションにあわせた道具を描き始めました。

道具を描くことにより、なにをしているのかが何となく分かるようになってきました。

 

ちなみに、この段階ではまだ、テキストを模写している状態です。

 

練習20~26日目(本番1ヶ月前) 背景を描き始める

 

人物の練習と並行して背景を描き始めました。

 

このとき始めて、ぬりつぶすという作業を経験しました。

 

最初は小さめの大きさから始め、その後本番と同じ19cmx19cmの大きさで練習しました。

ちなみに、この紙はテキストに掲載されていたサイトからダウンロードして、印刷したものです。

 

この大きさで慣れておくと、本番の時間配分を意識することができます!

 

練習27~34日目(本番3週間前) 解答見本を模写する

 

テキストの解答見本を参考しにして、ひたすら模写を行いました。

最初のころは、模写であっても色使いが変だったり、塗りつぶしが雑であったり、バランスがおかしかったりしました。

 

また、模写を続けていくと、人物の大きさが小さめになってしまうくせがあることがわかり、意識して直すようにしました。

 

模写ですから、アレンジをするのではなく、見本に忠実に書くことを徹底して行うことに注意です!

 

練習35~48日目(本番2週間前~前日) 過去問をやりまくる

 

本番2週間前、この2週間はとにかく過去問をやりまくることに集中しました。

 

保育士試験の造形は、提示された事例と条件に沿って、50分以内に描きあげるという課題です。

 

例えば、平成30年度後期の試験ではこのような事例と条件が提示されました。

事例

H保育所の5歳児クラスの子どもたちが、ホールで折り紙の紙飛ひこうきを作っています。保育士に教えてもらいながら、みんなで思い思いの紙ひこうきを作って飛ばし、楽しく遊んでいます。

 

条件

  • 紙飛行機を折っているところと飛ばしているところがわかるように描くこと。
  • 保育所のホールの様子がわかるように描くこと。
  • 子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
  • 枠内全体を色鉛筆で着彩すること。

 

このような課題に対して、私が最初に描いた課題がこちらです。

今まで見てきた人分かるかもしれませんが、背景や人物はテキストの見本とほとんど同じような形になっています。

 

ここで、いままで基礎をやってきたことがいきてきます。

 

自分なりの表現をしようとする人がいますが、課題にはオリジナリティは必要ありません。

 

あくまでテキストの見本に忠実なイラストを描いていれば合格点に達します。

 

さて、あらためて自分の絵を見てみましょう。

条件は満たしている感じですね。ただ、やはり人物が小さくなってしまうというくせがまだ抜けきれていません。また、左側の子どもが、飛行機のまねをしている様子を書きたかったのですが、あんまりその様子が伝わってきません。

 

また、一番右側の女の子がやや浮いているような印象があります。

 

そして、一週間後に同じ課題をやった結果がこちらです。

まず、人物を大きく描くことを意識しました。

 

そして、子どもたちが紙飛行機を遊んでいる様子がでるように、全員が紙飛行機に関連するものを持っています。

 

さらに、右側の子どもに保育者が目線を向けることにより、子どもたち全員に意識を向けている表現を描いています。

 

過去問を解くときは、必ず時間を計って行いましょう!

時間を計ることにより、本番の試験により近づいた環境で解くことができます!

 

そして、本番前日に描いた課題がこちらです。

 

おわりに

私の練習方法、いかがでしたか?

 

正直、私の絵はすごいうまいわけではありません。バランスがおかしかったり、表現が未熟だったりすることもあります。

 

ですが、合格点に達するだけなら、これくらいのレベルでも全く問題ありません。

 

実際、私の造形表現の得点は35点でした。(合格点は30点)

絵の経験がない、絵は正直苦手だから保育士試験に自信がないと感じている人が、この記事を読んで、「これなら私でもできそう」と思ってくれることを望んでいます!

 

絵心ゼロでも、保育士試験の造形はしっかりやれば必ずできます!

 

ぽとす
ぽとす
つらいかもしれませんが、ほんの一ヶ月程度です! がんばっていきましょう!

 

また、ツイッターやこのブログでも、なにか質問があれば、答えられる範囲で答えさせていただきます!

 

この方法はあくまで、私の個人的な練習方法です。

そのため、この方法を参考に、自分にあった練習方法を見つけていただければ嬉しいです!