みなさんこんにちは、最近好きな絵本は「こりゃまてまて」、保育士ぽとす(@potosu_hoiku)です。
さて、私は1歳児クラス担任の保育士として働いています。
そこで、毎日のように起きてしまう困ったことの一つが、絵本を破ってしまうこと。
特に1歳児クラスでは、破ると言っても、ピリっと少しだけ破る感じではなく、ビリビリビリ! と勢いよく破る子が多いです 笑
そんなこどもの行動に、悩んでいる保育士や親御さんの方は多いのではないでしょうか。
私も、悩んでいたのですが、先輩の話やいろいろ調べていく中で、絵本を破ってしまうことに対して、どうすればいいのかが少しずつ分かってきました。
今回はそんな、絵本を破ってしまう子に対してどうすれば良いのかを、私なりに書いていきたいと思います。
絵本を破ってしまう理由とその対応
絵本を破ってしまうという行為に対しても、色々な理由が考えられます。
最初に、その理由について考えて見たいと思います。
本を破る感触が楽しい
まず、本を破ること自体が楽しいと考えていることです。
私は1歳児クラスの担任なのですが、こどもを見ていてもこの理由が多いと感じます。
ビリビリという音が楽しい、紙をつかむことが楽しい、絵が破れることが楽しいと、純粋に絵本を破ることを楽しんでします。
解決策
破ること自体を楽しんでいるこどもにとって、破ることを禁止してしまうと、ストレスにも繋がります。
また、破る、という行為は、指先の運動の上でも重要な動きであり、せっかく楽しんでいるのであれば、もっと楽しませてあげたいですよね!
そこで、私のおすすめの解決策は、いらない新聞紙や広告などを与えるということです。
それを思いっきり破ってもらいましょう!
これなら、いくらでも破ることができますね!
本を破ることで、大人の反応を見て楽しむ
こどもが絵本を破った後、大人の顔をみていることがあります。
絵本を破った後、大人の顔を見てニヤっと笑ったら、大人の反応を楽しんでいることが多いです。
この場合、絵本を破ることを楽しんでいるというよりは、絵本を破ることによって、大人が怒ったり、焦ったりすることを楽しんでいるのです。
解決策
この場合、その子にとって、絵本を破ってしまうことを悪いことだとは思っていません。
そのため、ガミガミ怒ったり、絵本をとりあげてしまうと、大人が反応してくれる! 楽しい! と思ってしまい、さらに破ってしまう……という悪循環につながりかねません。
そこでおすすめしたい方法は、絵本を直すところを目の前で見せる、ということです。
具体的な声掛け
セロハンテープを取り出して貼る
一緒にテープを貼る
この方法は、私の先輩から教えてもらった方法です。こうすることで、絵本を破ることはよくないこと、とこどもが考えるようになります。
また、一緒にテープで貼ることにより、絵本の大切さを共有することができますよ!
うっかり本を破ってしまった
絵本を読むということは、1歳児さんにとっては意外と難しいことです。
指先でページの端をつまみ、力を入れ、次のページに移動する。
このとき、指先でつまむ位置を間違えたり、力を入れすぎてしまい、うっかり絵本を破ってしまうことがあります。
破った後、驚いた顔をしたり、やってしまった、といった表情をするので、子どもの表情を確認してみましょう。
もとから破れていた
私もやってしまったことがあるのですが、その絵本がもとから破れていた、ということがあります。
特に保育園では、いろんなこどもが絵本を読むため、すでに破られていた本を、たまたまその子が開いてしまい、その子が破ったと勘違いしてしまうことがあります。
絵本を破ることを怒ってしまう大人へ
絵本を破った時、ついついこどもを怒ってしまいがちですよね。
いくら冷静な対応をしようと思っても、カッっとなって、ガミガミ怒ってしまい、こどもは大泣き、後になって自己嫌悪になる……なんてこと、ありませんか?
絵本を破ること以上に、大人が怒ってしまうことのほうが、実は重大な問題なのです。
ここでは、こどもが絵本を破っても怒らない方法を考えてみましょう。
こどもが絵本を破った瞬間に怒らない方法
いくら冷静な判断をしようと思っても、絵本を破った瞬間を見たら、つい怒ってしまいがちですよね。
よくありがちな会話は、こんな感じです。
そんなときにおすすめな方法が、怒りそうになった瞬間に頭の中で「ストップ」と考える、という方法です。
具体的にはこんな感じです
……
このように、怒りそうなときに頭の中で「ストップ!」と考えることにより、冷静な対応ができるという方法です。
本当に効果があるのかと思いますが、この方法はアンガーマネジメントと呼ばれる、怒りをコントロールする方法「ストップシンキング」として、知られています。
絵本は消耗品と考える
絵本を破ることにたいして、怒ってしまう理由として、絵本にお金がかかってしまうということがあります。
そして、本を破ってしまうと、また買わなければいけない、お金がなくなってしまう……といった考えから、ついつい怒ってしまうことがあります。
そこで、絵本を消耗品と、考えることをおすすめします。
例えば、オムツを使ったからと言って、「なんでおしっこしたの!」とは思いませんよね。
これは、オムツは消耗品で、消費することが普通と考えているからです。
それと同じように、絵本は破れて当然、消耗品なんだから、と思えば、破ることに対して、少し楽になります。
中古の絵本を買う
正直、絵本って結構高いですよね!
1歳児向けの本であっても、1000円以上する絵本も珍しくありません。
消耗品とはいえ、毎回1000円以上の絵本を買い替えていたら、お金がかかって大変です。
そこで私がおすすめしたいのが、中古の絵本を買うということです。
基本的に、中古の本であれば半額以下で変えることも珍しくありません。
私が好きな本である、「こりゃまてまて」も、メルカリで買ったのですが、定価880円のところを300円で購入することができました。
絵本代に悩んでいる人には、中古の絵本はおすすめですよ!
終わりに
いかがでしたか?
絵本を破ってしまうことに悩んでいる保育士の方や親御さんの方は多いと思います。
でも、絵本を破ってしまうことは、決して悪いことではないのです。
この記事を読んで、こどもが絵本を破ってしまったときでも、「こうすればいいんだ!」と思っていいただければうれしいです!